2011年1月10日 (月)

うみねこ終わった【うみねこのなく頃にEp8ネタバレ】

素晴らしい最終回だった。

ハッピーエンドに向かって突き進んだひぐらしの最終回とはまた違い、最後まで虐殺全滅エンドになるんじゃないかというハラハラ感があって楽しめた。

主人公は挑戦者であってほしい、最後は戦人とベアトの徹底的な斬り合いを見たかったけど、六軒島と黄金郷を文字通り壊しつくした綺麗な終わり方だった。

そういう意味ではラムダこそが挑戦者だった。これもひぐらしとは逆の対比になっていておもしろい。人気投票にはラムダに入れるしかないところだけど、一番好きなのはヱリカです。

思い返してみると、想像の遥か上の展開が続く傑作だった。Ep1の本編を読んで、「地味なひぐらしか?」と思った矢先、お茶会にベアト本人(立ち絵)が出てきた衝撃は4年経った今も忘れられない。Ep1本編を読むと明らか犯人は島の誰かでベアトは実在しない流れだから、いきなりファンタジーなベアトが出てくるのは不意打ちだった。しかも話がややこしくなるから羽入的な存在を出して来る訳がないと思い込んでたからなおさら。

その後、魔法がエスカレートしていき、ワルギリア対ベアトでやりたい放題になってるところで戦人がバッサリ否定してるところも印象的だった。

ニンゲンも幻想の住人もかなりの数が出てたけど、全員キャラが立ってるのも良かった。思考が微妙に違ってて決定的に解り合えない大人たちの描写はホント良かったと思う。

ここまでメタ的な要素をやり尽くすと次はどうなるんだろう。
実際に山羊さん参加型のゲームになるんだろうか。

とにかく次があってほしいです。何かがなく頃に。

その他感想

ベルンのゲーム盤

(1)ゲーム盤は解けるんだ!4時間くらいかかったけど・・・

(2)しかし、これはつまり他のゲーム盤はこれだけルールと紫がないと解けないってことなんだよね。特に嘉音は死亡をあっさり赤で確定したのが衝撃的だった。

犯人のみが嘘を吐くルールとかがなかったらどの家族にも犯行可能。他にもいつものパターンなら嘉音は死亡が確定されず、好き勝手に動き回る。おそらくこのやりとりで話の半分以上が費やされる所。でも行方不明の嘉音が死んでいる(存在しない)事を確定するのは悪魔の証明だから不可。どんなに青を連発したって絶対に魔女側が逃げ切れる。

(3)ところでこれってEp5のタイミングで見せていたら最高だったと思う。(ひぐらしでいうところの目明し編)

解けるということが示されていたら他のトリックに関する考察ももっと深まっていたと思う。ただ、人間犯人説や嘉音の正体を明らかにすると話が続かなくなってしまうから難しいのだろうけど。

八城十八の正体とかゲーム盤外のこと

十八の正体は完全に騙された。でもこれアニメじゃ表現するの無理だよね。

ところで、戦人が六軒島を出る前後の記憶がないこと(つまり辻褄の合う理由が無い)、縁寿直前にビルから飛び降りてたり、Ep4では死んでたりすることから考えると、これは後から書き換えられた話だと思える。ベルンがEp4で言ってた一番マシなカケラを見つけてきてくれたんだと考えると幸せになれる魔法。

密室殺人トリックは解けるのだろうか?

もう一度Ep1から読み直してみたいところだけど、気になった点。

(1)殺し方
 おそらく初期のシナリオは、殺し方について考えて作られていなかったと思う。というのもEp5くらいまでは殺人方法は悪魔の証明により説明不要ということになっていたから。単純にフーダニット、あるいは密室の作り方のみを追求するゲームとして作られたのだと思う。それがEp6あたりから殺人方法も追求するようになったので、今回「餓死」なんて訳のわからない言葉が出てきたのではないか。

(2)どの密室が解けるのか
 「幻は幻に」というトリック(?)もあり得るので、Ep7のウィルとクレルの斬り合いから解けそうなものを推測するしかない。

(3)本当に解けるのか
 密室のチェーンが長かったとか、壁を越えて脱出したとかが可能なら大体説明できるんじゃないかな。逆に相手にチェーンが長いと指摘されれば、壁を越える。壁を越えると指摘されれば排水溝が人間の通れるサイズだった・・・と延々とトリックを変えることができる後出しジャンケンみたいなところが魔女のゲームのいやらしさ。これじゃいくら山羊さんが押し寄せても勝てるわけないよね。(思考停止)

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2010年8月18日 (水)

魔女幻葬 【うみねこのなく頃にEp7ネタバレ】

爆発オチかよっ!!

今回はホワイダニットがテーマだったのだけど、言われれば言われるほど違和感が大きくなっていった。
その違和感は端的に言うと、
 ①やっぱり犯人の動機がよくわからない
 ②そしてその動機は読者が、いや戦人が、ウィルが推理可能な物だったのだろうか
というもの。

→今回の最大の叙述トリックは、動機が最も重要だと語るウィルがベアトの動機を全く推理していないことだと言えるんじゃないだろうか。

動機をベアトに語らせることで強引に話を進めるというのは、動機が推理不可能であることを認めているようなものだし、にもかかわらず他の小話から「ウィルが動機を推理するもの」と錯覚させるのはもはやトリックだと言っていいレベルだと思う。

一応そうなってしまった原因を考えると
 ①事件の推理に「チェス盤理論」を使わせないため。つまり、動機(損得勘定)から犯人を推定させないため。
 ②これまでとは違うタイプの殺人鬼のキャラ付けをしようとした。

ひぐらしの頃から考えると、圭一、詩音、レナ、鷹野の動機は非常に丁寧に描かれており、特に祟殺し編の圭一が鉄平を殺すにまでの切迫さは、もうこれ以外に方法はないと思えるほどだった。
うみねこも縁寿、真理亜が魔女になる過程はとても丁寧だった。
これらのキャラと差別化を図ろうとして訳のわからないことになってしまったのかなぁ。

気になったこと(上と重複あり)

・1986年のベアトリーチェの正体
 今回の話を見ると限りなく紗音なんだけど、何かおかしい。
 ①紗音=ベアトならば、紗音=理音が成り立つはずなんだけど、序盤のベアトの葬式では、紗音と理音が対面している。
  このとき、理御は紗音(ついでに嘉音)の顔と名前を知らなかったのが、同一人物である伏線なんだけど、そもそも同一人物が対面しているのはおかしい。
  紗音と理音の会話は紗音(理音)の脳内妄想でした。で説明できなくはないけど、会話の内容をウィルに突っ込まれてるので妄想説はナシ。
  物語と演出上の都合で顔を合わせるのは仕方なかったのかもしれないけど。。。
 ②ついでに紗音=嘉音ということで、ウィルが紗音に嘉音を呼んでくるように言った時に“待った”が入るんだけど、ウィルはここに来る前にEp6までの棋譜をベルン見せられており、おそらく真相に辿り着いている。
  にもかかわらず、嘉音の正体について知らなかった節があり、このやり取りで確信を得ているようにも見える。おかしい。

・嘉音について
 ①正体は紗音、つまり存在しないはずなのに、周りの人には嘉音として認識され、仕事もやってのける。いないはずなのに色々できる便利すぎる駒。
  でも今回の話から、源次、南條、熊沢とは口裏を合わせることが可能だから、この人たちの前では2人同時に存在することが可能ってことになる。
  つまり、それ以外の人の前で2人同時に存在することはできない。と言いたいところだけど、普通にいろんな人の前で登場しまくってる。

・金塊について
 ①銃撃戦の後、生き残ったのが金蔵とベアトのみとは考えにくいので金蔵が残りを殺して回ったのかなぁ。
  魔女のお茶会で金蔵が金塊の強奪を提案するようなシーンがちらっと出てくるけど、これはたぶん嘘。
  本編の金蔵の回想は観劇者権限で見たものなので、こちらが正しいことになるんだけど、金蔵黒幕説の方がしっくりくる。
 ②本土から人が来るまでにどうやって一人で金塊隠したんだろう。

・金塊の管理について
 ①金塊のありかについて知ってる人が多すぎる。
  初期の18人のうち、金蔵(死んでるけど)、源次、南條、熊沢(おそらく知ってる)、紗音、嘉音。全体の1/3。なんかもう茶番臭が漂う。右代宮以外の人で固められててかわいそう。
  金蔵が必要ない人にまで教えてたというのがおかしい。

・碑文の謎について
 確か礼拝堂が最初に出てきたのがEp2。礼拝堂のレリーフがEp4。そして今回「台湾」というキーワード。
 ヴァンダイン二十則「第1則、手掛り全ての揃わぬ事件を禁ず。」に抵触しないんですか!

・事件と動機について
 ベアト自身の動機は語られている通りだとして、それが読者に共感できるかどうかはどうでもいいんだけど、一連の事件を心を無視せずに考えてみるとどうにも違和感がある。
 ①まず、ベアトの動機である「戦人に忘れられてたから」とそれにより「関係ない人含めて皆殺しにするつもりでした」というのは、どの手掛りからどう推理したら到達できるんだろうか。
  しかも戦人に対する「復讐のためではない」ってEp5で赤で言ってるし、これはひょっとして作者がハードル上げすぎて訳がわからなくなってしまった状態じゃないだろうか。
 ②「魔女のお茶会」に書かれていることが真相だとすると、ベアトは最終的に全員吹き飛ばすつもりだったみたいだけど、あらゆる場合を想定したトリックも考えてるみたいなことを言ってる。
  しかし、ベアトリーチェを名乗って人を殺せば、仮に源次が共犯だったとしても南條や熊沢には簡単に犯人を特定されてしまうはず。犯人がバレているんじゃトリック以前の問題。
 ③源次=ロノウェ、熊沢=ワルギリアだとして、Ep3のベアトとワルギリアの魔法合戦は熊沢が紗音(?)を諌めようとして返り討ちにされたんだろうと納得できる。でもロノウェが朱志香をブッ殺したりするのを見ると、いくら(真の)頭首の命令とはいえ源次がそんなことするんだろうかと疑問がある。
  また、次々と人が殺されてく中で次は自分かも知れないのに源次、熊沢、南條が最後までベアトに義理立てするとは考えにくい
  このメンバーは殺されずに死んだふりの可能性もあるけど、立派な共犯。ここまでするだろうか。動機を考えるほどわからなくなる。
 ④右代宮家の人間が共犯になることはあるのだろうか?
  年長組を懐柔するには買収するしかない。でもそれには金塊を直に見せるのは必須だと思う。でも見せたらほぼ100%殺される。交渉できそうなのは蔵臼夫妻くらいだろうか。
  年少組に殺人の手伝いの交渉をするのは難しそう。譲治は篭絡できそうだけど。
  郷田は買収できそう。
  しかし運命をルーレットに任せたベアトが共犯者を増やすなんて面倒なことするんだろうか??
 ⑤そもそも、基本的にドン臭い紗音が大量殺人できるというのがすごい違和感。共犯者にしたってジジイとババアのはずだし。

・私は、だぁれ・・・・・・?
 ウィルの答えによるなら問答無用で皆殺しにする爆弾のことだろうし、どんなトリック、幻想も猫箱に閉じ込めて成立させる最終兵器だから間違いないんだろうけど、ベアトが戦人に問いたかった一番の謎の答えが本当にこれでいいのか!?

・まとめ
 ①六軒島連続殺人は
  (1)ベアトとその仲間によるもの
    (2)金の件で内ゲバを起こした右代宮家の殺し合い
  (3)上2つの複合
  (4)最後は爆発で全滅
 ②ベアトの動機は推理可能だったのか?
 ③個々のトリックはそれぞれ説明できるかもしれないけど、源次、南條、熊沢の共犯者としてのホワイダニットの手掛りが提示されていたとは思えない。
 

気づいたこと

・鐘音の鍵
 ヤスが自分のマスターキーから予め部屋の鍵を抜いておいて鐘音のロッカーに入れ、鐘音が放ったマスターキーと自分のマスターキーをすり替えれば可能。

・クレルのハラワタ
 魔女のお茶会で、ベルンがクレルの腹を鎌で裂いていたけど、これはラムダの方が適役だったと思う。(ひぐらしの祟殺し編で梨花のハラワタをぶちまけた人つながりで)
 あるいはその腹いせに今度はベルンがやってやったということだろうか。
 過去のパロディとか関係なく、単に作者がハラワタ出すのが好きだっただけかもしれない。

次回いよいよ最終回。
奇跡は絶対起こらないとか言ってるけど、雛見沢大災害よりは六軒島大爆発を発生させないカケラの方が簡単に見つかりそうな気がしないでもない。
あるいは、「ループネタ封じたら過去の惨劇はどうやってもハッピーエンドにならねぇよ!」というひぐらしをボロクソに叩いた連中への復讐が始まるのか!?

とても、、、楽しみです。

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